はじめましてのごあいさつ

子どもの頃、なんで勉強しなきゃいけないのかと、みなさん疑問を持たれたと思います。 また、お子さんに同様の質問をされた経験がある方も多いでしょう。 みなさんはどのような答えをお持ちですか?
答えのひとつに「いい学校に入るためよ」というものがあります。 学校に入るためには入学試験を受けなければいけません。 成績の上位者から入学が許されます。 よい成績をとるためには勉強を頑張る必要があります。 勉強をしなければいけない理由として、間違いではないでしょう。

ただ、こうも思いませんか。

そうではないですよね。生涯学習なんて言葉もありますが、 勉強は学校に入る云々以外でも必要なものだということに異論は少ないでしょう。

そもそも勉強ってなんでしょうか。
わたしたちは、勉強を「アタマをよくするためにする修練」ととらえます。 人間の思考力・考察力を向上させる、また注意力・集中力をよくするための 修行・練習が勉強ということです。 「成績をよくしていい学校に入る」というのは、アタマがよくなったことによる 成果の一部なのです。

あいつはアタマがいい、わたしはあまりよくない、といったことを 感じることってありますよね。 これを変えられない決まったことだと思っている方、多くいらっしゃいませんか? そんなことはありません。 もちろん、はじめからサッカーがうまいヤツがいたり、ピアノが上手な人がいるように、 うまれついてアタマの出来が違う方もいらっしゃいます。 でも、毎日の素振りで野球のバッティングがよくなるように、 カラオケ教室に通って歌うのがうまくなるように、 「勉強という頭脳をよくする練習」を積み重ねることでアタマもまたよくなるのです。

もちろん、人によって練習とその成果に差はあります。 よい指導者に恵まれて甲子園に行くように、教え方によって勉強の成果は変わりますし、 また練習の際の本人の集中力によっても成果は変わります。 ただ、人間とはおもしろいもので、練習をして下手になる人というのはいません。 どんなに進みが遅くとも、かならずよい方向に進みます。

「そんなこと言っても、最近わたし物覚えが悪くなって。。。」とおっしゃる方も おられるでしょう。 たしかに記憶力は年齢を重ねるとともに落ちていくものです。 これにはあながうことはできません。
ただ、ここでひとつはっきりと主張したいことがあります。 「知識を記憶するだけを勉強とは言わない」のです。
もちろん、ある程度の知識を身に付けることは勉強のために必要です。 が、身に付けた知識を使ってアタマを使うことが勉強であって、 覚えること自体が勉強ではありません。 そして、アタマは使っていけば、歳をとってもよくしていくことができるのです。
将棋を考えてみましょう。駒の動き方や、成り、獲った相手の駒を 自分の手駒として使えることなどの「ルール」を知らなければ 将棋を楽しむことはできません。 一方、ルールを知っているだけの人が将棋に強いかというと、 そんなことはありませんね。 実戦演習を積むことで、状況状況での対応の仕方を考え、学習していくうちに、 棋力が向上していくのです。
だいたい、いまのご時世、調べるだけなら Google があります。 調べなくてもアタマの中にあるというのは便利は便利ですが、 そのこと自体が「アタマがいい」ことにはならないのです。
(記憶力がいいことを否定するつもりではありません、念のため)

わたしたちは自分たちにユアエデュケーションという名前をつけました。
勉強の主人公はみなさんです。ユア(みなさんの)エデュケーション(教育)。
わたしたちは、みなさんの「アタマをよくするための勉強」を お手伝いすることを理念に、サービスを提供していきます。
ぜひ一緒にアタマをひねり、たくさん回転させて、アタマをよくしていきましょう。

ユアエデュケーション設立によせて
平成22年12月1日
主席教務 鹿持渉